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MEO対策とは?行うメリットや自分でできる方法を解説!

執筆者の写真: F-COMS編集部F-COMS編集部

更新日:2023年4月20日


MEO対策とは?行うメリットや自分でできる方法を解説

MEO対策とは「マップエンジン最適化(Map Engine Optimization)」のことを指し、Googleマップなどの地図機能上で上位表示されるための対策のことです。Googleでは「ローカルSEO」とも呼ばれます。この記事では店舗集客のために、MEO対策を自分で行う方法やコツ、MEO対策のメリットデメリットについて解説します。


※以下の内容はMEO対策で主に行われる「Googleマップ」対策を前提にしています。


<記事の目次>

 

MEO対策とは?

「MEO」とは「マップエンジン最適化=Map Engine Optimization」の略称です。「MEO対策(MEO、ローカルSEO)」とは、GoogleやYahoo!の地図機能(マップエンジン)上で、上位表示するための対策のことを指します。


検索結果の上位表示対策が「サーチエンジン最適化=SEO(Search Engine Optimization)」と呼ばれていることもあり、ローカルエリアの検索表示対策という意味で「ローカルSEO」とも呼ばれます。

MEO対策を行い、よく検索されるキーワードで上位に入ると「ローカルパック」と呼ばれる、マップ機能上で目立つ部分に表示されるようになります。検索画面上やマップ上で多くのユーザーに表示されて、集客への効果が高まるため、MEO対策に力を入れる店舗が増えています。


SEO対策との違い

現在地情報と連動する

マップアプリ上では、検索したユーザーの現在地や、現在の時刻に合わせて表示結果が変わります。例えば、ユーザーの現在地付近の店舗や、現在営業中の店舗情報が優先的に表示されます。そのため、自店舗の最新情報を保つことも、ユーザーの利便性やマップでの上位表示に繋がります。

競合が少ない

前述の通り、マップ上の表示には現在地情報も関係しているため、MEO対策での競合は主に、「エリアが近い同業種」となります。そのため、SEO(検索エンジン)に比べて、同時に表示される競合が少ないと言われています。

無料で始めやすい

本格的なSEO対策は学習コストや外注費用が高くなりやすいことに対して、MEO対策では、営業情報の設定や、クチコミの促進など、自店舗でもできる運用でも効果が出やすいです。ツール費用や運用代行の費用も、SEO対策より、MEO対策の方が安い傾向にあります。

MEO対策をするメリット・デメリット

MEO対策をするメリット・デメリット

MEO対策を行うメリットとデメリットについて解説します。

MEO対策をするメリット

メリット1:意欲の高いユーザーにアピールしやすい

地図アプリでは、あまり知らない地域でも「エリア名」や「目的」、「商品名」などで検索ができるため、目的意識や来店意欲の高いユーザーに店舗情報をアピールしやすいです。店舗の住所や店舗名を知らなくても、ニーズが合ったり、気になる感想があれば行ってみたいと思われるでしょう。目的地までのルートも見ることができるため、MEO対策をして上位表示されることで、来店へと繋がりやすいことが特徴です。


メリット2:店舗の信頼性が高まる

MEO対策を始めることで、一般的にはユーザーからのクチコミや写真の投稿が増えていきます。店舗運営側からの発信だけでなく、ユーザーからのクチコミや投稿写真が集まることで、店舗の普段の姿勢が見えやすくなり信頼性が高まっていきます。

メリット3:無料で始められる

MEO対策は無料で始めることができます。はじめに店舗情報などの登録は必要となりますが、その後は特に難しい知識も必要なく、無料で情報の管理や更新を行うことができます。費用をかけずに始められて、集客効果が高まれば大きなメリットとなるでしょう。

MEO対策をするデメリット

デメリット1:ネガティブなクチコミも公開される

MEO対策を始めることで、良いクチコミだけでなく、悪いクチコミも投稿されることがあります。店舗を利用したユーザーによるクチコミや評価は、基本的には削除できないため注意が必要です。良くない評価が付いてしまった場合、運営の改善を行う、丁寧な返信をすることなどで信頼を回復させることも必要となります。


※利用していないユーザーの投稿や、実態と違う悪意のあるクチコミ等は削除できることがあります。

デメリット2:事業によってマップ機能と相性がある

MEO対策は、直接顧客が来店する店舗型・地域密着型のビジネスと相性が良いです。その中でも地図機能からの検索・比較が多い業種や、クチコミ投稿しやすい業種、緊急性の高い業種などが上位表示対策に向きます。

例えば「飲食店」「クリニック/病院」「美容サロン/美容院」「ホテル/旅館」「修理店」などは、店舗所在地の確認に加えて、クチコミや投稿写真を比較して来店に至ることが多く、MEO対策を行なった方が良いでしょう。


実店舗がない事業やBtoBサービスといった場合ですと、マップ検索からの利用が少ない、クチコミ投稿との相性が良くないなど、そもそもマップ機能との相性の問題があります。競合のMEO対策状況をリサーチしてみて、どの程度MEO対策を行うかを検討した方が良いかもしれません。



デメリット3:手間がかかる

MEO対策は無料で始めることができるものの、こまめな更新や投稿などには手間がかかります。通常の店舗運営に加えて、情報更新や写真の投稿、クチコミへの返信なども、オペレーションに加える必要があります。

もし自店舗のスタッフや社員での対応が難しい場合、運用代行業者やツールの利用等を検討しても良いでしょう。


自分でできるMEO対策の方法

それでは、自分でできるMEO対策の方法をお伝えします。この章では、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)上で行なっていく対策を解説していきます。


Googleビジネスプロフィールへの登録方法については、下記の関連記事をお読みください。



Googleビジネスプロフィールのガイドラインを知る

MEO対策を行う場合、「Googleビジネスプロフィール」という無料サービスに登録して、店舗情報を管理、運用していくことになります。そのため運用初期に「Googleビジネスプロフィール」の公式ガイドラインに記載されている「ランキングを改善する方法」というページを読むことをおすすめします。Googleがマップアプリの表示にあたって、どのような情報を求めているのか、上位表示の仕組みなどが簡潔に記載されています。


一部を抜粋すると、Googleマップの上位表示には下記の3つが関係していると記載されています。

  • 検索語句との関連性

  • 検索語句で指定された場所から店舗への距離

  • 視認性の高さ(認知度、ウェブ上の情報の多さ、クチコミ数とスコア)

これらはこれからお伝えする基本的な対策を行うことで、自然と対応できるものです。


また重大なガイドライン違反を起こしてしまったり、通報されてしまったりすると、検索結果やマップ上に情報が表示されなくなる対処がされることもありますので、ガイドラインに違反しないためにも一読しておくことをおすすめします。


ビジネスプロフィールに登録する

MEO対策を始めるにあたり、店舗情報の管理には、「Googleビジネスプロフィール」の登録から始める必要があります。特にオーナー確認の完了まで済ませないと、クチコミへの返信や投稿機能の活用などができないため、まずは登録を完了してオーナーとなるところから始めましょう。

Googleビジネスプロフィールへの登録方法については、下記の記事で解説しています。



店舗情報(NAP情報)を他媒体と統一する

基本的なことではありますが、店舗の情報を統一することは大切です。少しでも表記が違っている場合、Googleのプログラム上で違う店舗と認識されてしまうこともあるためです。

自店に関する情報は、Googleビジネスプロフィールの登録情報と、他の媒体に掲載されている情報(公式ホームページ、SNSアカウント、グルメサイトなどのポータルサイト)を必ず統一しましょう。特に「NAP」「NAPO」と呼ばれる下記の情報は店舗運営に重要ですので、誤りや表記揺れのないように揃えましょう。

N(Name):ビジネスの名前

A(Address):所在地

P(Phone):電話番号

O(Operation hours):営業時間

店名の英字の小文字/大文字の違いや、半角/全角、英字/カタカナ表記などにご注意ください。

※ガイドライン違反になりますので、店名には不必要なキーワードや、エリア名などは入力しないようにしましょう。

店舗の商品情報を追加する、営業情報を充実させる

MEO対策には、店舗情報の充実が有効的です。

商品情報、支払い方法、予約方法、バリアフリー対応の有無、定休日や臨時休業日などを掲載して、最新の状態に保つだけでも、ユーザーは店舗情報を確認しやすくなり、来店するかを判断しやすくなります。新型コロナウィルスの感染拡大時は、キャッシュレス決済の対応可否や、テイクアウト販売の有無も重宝されました。

祝日や連休などで営業に変更がある場合、休業日や営業時間を設定できますので、投稿でのお知らせや、情報更新を行うことで、ユーザーの来店に繋げましょう。



投稿機能を活用する

Googleビジネスプロフィールには投稿機能があり、店舗のキャンペーンや最新情報などを投稿することができます。店舗の新しいメニュー、クーポン情報や、店舗スタッフの写真、定休日の情報などを定期的に投稿することで、店舗がアクティブに営業していることが伝わります。

マップでの上位表示の仕組みとしても、新しく情報が更新されている店舗の方が表示されやすくなる傾向があると言われています。SNSの更新などと合わせて、週1回以上の更新を目安に、投稿機能も活用してみてください。


ユーザーからのクチコミを増やす、返信する

クチコミ数や評価もマップの表示順位に関わるため、ユーザーからクチコミを投稿してもらうための施策も有効的です。接客中の声掛けや、QRコードを使ったクチコミの入力ページへの誘導、来店後の顧客へのメールなどでクチコミの依頼を行い、積極的に促していきましょう。

クチコミへの返信文も公開されますので、クチコミが投稿された際は、評価に関わらず丁寧に返信しましょう。

※良いクチコミ投稿に対する謝礼や対価の支払い、割引はガイドライン違反となります。



キーワード対策を行う

マップアプリでは、行きたいエリア名に加えて、探しているものや「目的」を検索するユーザーが多いです。

例えば「新宿 + カフェ + コンセント」や、「新宿 + レストラン + Wi-fi」、「新宿 + ランチ + 子連れ」「新宿 + 接待+ 個室」など、地域名や商品名以外にもニーズがあります。

自店舗に来店するユーザーがどのような動機で来店したかを探るため、ビジネスプロフィールの「パフォーマンス」から検索内容を確認してみましょう。自店舗に関連があり、動機につながっていると思われるキーワードは、ビジネスプロフィールの店舗説明文に含めたり、クチコミ返信の文章や商品説明文などに記載すると良いでしょう。


※人気であったとしても、店舗名称には、名前と関係のないキーワードを入れないようご注意ください。

ウェブサイトやSNSを運用する

Googleビジネスプロフィールの情報が、他のSNSやサイトなどで紹介されることを「サイテーション」といいます。MEO対策にはサイテーションも効果的です。多くのサイトで紹介されることで、Googleでの信頼性が高まり、上位表示に繋がります。

ユーザーのSNSで自然と紹介されることが理想ですが、自分でできる対策としては、自店舗のSNSアカウントや、ウェブサイトのお知らせ記事、メールやLINEでのメッセージなどに、ビジネスプロフィールのURLを貼って紹介してみましょう。

MEO対策を続けるためのコツ

MEO対策のコツ

店舗集客のために、自分自身でもビジネスプロフィールの管理や運用を行い始めてみても、つい更新を忘れてしまったり、他の優先度が高いものの業務に追われてしまったりすることがあります。そこで、実際に運用を行ってみて気づいた、MEO対策のコツをお伝えします。


1.施策を行うタイミングと頻度を決める

これが一番重要かもしれません。ビジネスプロフィールは更新による影響や通知に気付きづらく、つい投稿を忘れてしまうという声をよく聞きます。更新頻度が空いてしまう場合は、施策を行うタイミングや、頻度を決めてしまうこともコツです。以下は、タイミングや頻度の例です。

  • 毎月1週目に、営業時間や臨時休業日、商品情報を確認する

  • 週に1~3回、他のSNSと同じ内容の投稿をする

  • 毎週金曜日、又は連休前に、週末や祝日の営業について投稿する

  • 毎週月曜日に、クチコミへの返信をする

あくまでも例ですので、ユーザーからの反応の数や、他の媒体の更新頻度などに応じて調整してみてください。作業のタイミングが決まっている方が、オペレーションに組み込むこともしやすくなりますのでおすすめです。

2.定型文を作っておく

クチコミの返信や投稿文では、毎回文章を作っていると時間がかかってしまいます。

「評価のみの方用」「高評価の方用」「低評価の方用」など、クチコミ返信用の定型文を数種類作っておき、お名前や途中の文章はお客様に合わせて変更するなど、失礼にならない程度に使い分けると良いでしょう。

投稿の場合も、「新メニューお知らせ用」「営業情報」など、毎回大きく型を変えずに投稿したり、他SNSの投稿と合わせた内容にしたりと、時間をかけすぎずに対応していきましょう。

3.店舗内で情報共有する

MEO対策には、地道な更新の手間がかかります。集客に繋がっていることを実感してモチベーションを高めつつ、コツコツと続けていきましょう。

機能内にある「パフォーマンス」を確認すると、ビジネスプロフィールの表示回数や、表示から問い合わせに至った回数、自店の情報表示に繋がった検索語句などを見ることができます。

これらの情報はぜひ社内やスタッフ間でも共有し、良い接客を共有して再現性を高めたり、投稿のネタ作りや、撮影の協力、クチコミの促進に協力してもらいましょう。


まとめ

この記事では、店舗運営にあたって、Googleビジネスプロフィールを使ったMEO対策を自分で行う方法や、MEO対策のメリットデメリット、運用のコツについて解説しました。

特に難しい手法はありませんが、コツコツと更新するにはリソースや積極的な姿勢が必要になります。しかしMEO対策を1〜2ヶ月ほど行うことで慣れていき、徐々に数値や効果も上がってくるでしょう。

店舗のSNS運用やウェブサイトの更新、ポータルサイトの更新などと合わせて、ぜひMEO対策も行っていくことをおすすめします。




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